Column
保育士の働き方とは?平均勤務時間や勤務形態の違い、残業時間などを解説
保育士の「職場環境・人間関係」
2022/7/23

保育士の働き方とは?平均勤務時間や勤務形態の違い、残業時間などを解説

 

保育士は子供を預かる職業のため、一般企業の事務職などとは異なる働き方が多い職業です。

 

今回は、保育士の実際の勤務時間や勤務形態の種類、残業時間などを解説していきます。

 

 

 

 

保育士の勤務時間は実際どれくらい?

 

勤務時間

 

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、令和3年度の保育士の平均勤務時間は165時間です。

勤務体系によっても違いが生じますが、仮に1ヶ月21日勤務とすると、1日あたりの平均的な勤務時間は、8時間程度と考えられます。

 

ただし賃金構造基本統計調査のデータは、就業規則で定められた労働日のうち、始業時間から終業時間の間で実際に勤務した時間を示すものです。

時間外勤務や休日出勤があった場合の労働時間は含まれていません。

そのため実際の勤務時間は、8時間よりも長くなるという方もいるでしょう。

 

政府統計の総合窓口. 「賃金構造基本統計調査 令和3年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定) 一般労働者 産業中分類 | ファイル | 統計データを探す」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&cycle=0&toukei=00450091&tstat=000001011429&tclass1=000001164106&tclass2=000001164107&tclass3=000001164109&tclass4val=0&stat_infid=000032182904.(参照:2022-6-4)

 

 

 

保育士の勤務形態とは

 

保育士の仕事は、フルタイムであっても勤務先の保育所によって勤務体系が異なり、働き方も変わってきます。

他業種と比較しても保育士の勤務体系は多く、介護中や子育て中の方などはライフスタイルに上手に組み込めば、仕事と家庭との両立がしやすい点も特徴です。

 

 

シフト制

保育士の勤務体系で一般的なのは、シフト制です。

出勤日や勤務時間が定められておらず、働く時間帯や曜日なども変動します。

シフト制には、自分で勤務日と希望時間帯を指定できる「希望シフト制」、勤務先が指定する「フリーシフト制」、そして勤務先と相談をした上で指定できる「固定シフト制」の3種類があり、どの制度を採用しているかも勤務先によって異なります。

 

 

固定時間制

始業時間と終業時間が固定されている勤務体系です。
勤務する曜日と休日が定められていることもあります。

一般企業で多く採用されている勤務形態ですが、保育園ではあまり一般的とはいえません。

 

 

短時間勤務

育児・介護休業法で定められた働き方です。

こちらの制度を導入している保育園では、子育て中の方や家族の介護をしている方などが、利用開始日から3年以上の間で2回利用できます。

シフト制では子育てや介護への負担が大きい場合、この制度を利用することで、仕事と子育て・介護を両立しやすくなります。

 

 

変形労働時間制

変形労働時間制勤務とは、1週間や1ヶ月など決められた期間内で勤務時間を設定できる制度で、閑散期や繁忙期などに合わせて勤務時間の増減が可能です。

労働基準法では、1日の勤務時間が8時間、週40時間までと定められています。

一方、変形労働時間制では週や月単位で勤務時間を調整するため、労働基準法で定められた1日あたりの勤務時間を超えても時間外労働にはなりません。

 

 

朝夕出勤

一般企業ではあまり見られない働き方ですが、朝に出勤して一旦帰宅した後、夕方に再度出勤する一種の時短勤務です。

パートやアルバイトとして働く保育士の他育休など、ブランク明けの保育士の復職方法として活用できます。

この勤務体系では、朝夕どちらも働くケースと、朝のみ、夕方のみ働くケースもみられます。

 

 

 

保育士の勤務時間を勤務体系別に解説

保育士が働く時間は、勤務体系によって大きく変わります。

以下では主にフルタイム勤務で採用される3種類の勤務体系での保育士の勤務時間例を解説します。

 

 

シフト制の場合

シフト制の保育園では、勤務時間が3つに分かれる3交代制を取っているところが多いですが、一部の保育園は2交代制を取っている場合もあります。

3交代制では保育園によって多少の時間帯の違いはありますが、7~16時勤務の「早番」、9~18時勤務の「中番」、11~20時勤務の「遅番」の3つの時間帯で働くことがほとんどです。この中で最も人員を必要とするのが中番であるため、中番での勤務が多くなります。

 

 

固定時間制の場合

固定時間制は1日8時間労働が基本で、勤務時間は保育園に子供が多い時間帯である9~18時または8時30分~17時30分が一般的です。

始業・終業時間と勤務日が固定されているので、毎日同じスケジュールでの勤務となります。

 

 

変形労働時間制の場合

変形労働時間制では、決められた期間内で勤務時間を設定するため、保育園によって毎日の勤務スケジュールが一定期間で変動します。

週単位の場合は、毎日の勤務時間を7~8時間で調整してトータル40時間に設定し、月単位の場合は1週間ごとに勤務時間数を調整します。

 

 

 

休憩時間や残業時間について

 

労働基準法で勤務時間が6時間以上8時間以下の場合45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩時間を与える、と定められています。

一般企業では12時に1時間の休憩時間を取るのが一般的ですが、保育園では子供たちのお昼寝の時間を休憩時間にするケースが多くみられます。

ところが、子供たちがなかなか寝付いてくれなかったり、勤務中にこなせなかった清掃作業や雑務に充てたりすることが多いので休憩が取りにくいのも実情です。

また、休憩が取れても保護者対応や電話対応などが発生することもあるので、保育士は十分な休憩を取れないことも珍しくありません。

保育士の残業時間は、令和3年度の賃金構造基本統計調査によれば、1ヶ月あたり平均7時間程度でした。

 

一見、少ないように感じる残業時間ですが、このデータにはサービス残業や持ち帰りでの仕事は含まれていません。

自宅へ持ち帰って行う仕事を含めると、残業とカウントできる時間はさらに多くなるでしょう。

 

厚生労働省. 「休憩時間は法律で決まっていますか。」.
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyunhou_13.html.(参照:2022-6-4)

 

政府統計の総合窓口. 「賃金構造基本統計調査 令和3年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定) 一般労働者 産業中分類 | ファイル | 統計データを探す」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&cycle=0&toukei=00450091&tstat=000001011429&tclass1=000001164106&tclass2=000001164107&tclass3=000001164109&tclass4val=0&stat_infid=000032182904.(参照:2022-6-4)

 

 

 

休日・有給休暇について

 

有給休暇

 

保育士はシフト制が多い職業ですが、土日祝日を休園日としている園が多いため、どのような勤務形態であっても週休2日制または完全週休2日制で働くケースが多く見られます。

ただし、保育園が休みであっても預かり保育がある保育園では出勤することもあり得ます。

保育士の有給休暇が付与される要件は、労働基準法で定められている内容と同様です。

フルタイム勤務であれば、雇入日から6ヶ月勤務、かつ全労働日の8割以上出勤で10日付与されます。

その後は、継続勤務年数に応じて20日まで年次有給休暇が付与されます。

 

 

 

まとめ

 

保育士の働き方は勤務形態の違いによっても大きく変わります。

フルタイムでも仕事と家庭を両立しやすい働き方が選べる場合もあります。

 

場合によっては、残業や持ち帰りの仕事が増え時間外勤務も増えてしまいがちですが、多様な働き方ができる職業です。

勤務形態ごとの勤務時間を参考に、最適な働き方を選択しましょう。

 

sacaso保育では、日々の保育のお仕事に役立つアイデアや、就職や転職情報などもお伝えしています。また、安心して就業していただくために、入職後も対面・WEB面談・電話でのサポートを実施いたします。sacaso保育にお気軽にご相談ください!転職や保育士求人に関する情報は、ぜひsacaso保育よりお探しください。

保育士求人紹介サービスsacaso保育のコラム編集部です。
sacaso保育は、関西・関東を中心に保育施設(42施設)・放課後事業(144施設)を運営する株式会社SERIOが運営しています。
保育士の皆様のお仕事に役立つような有益な情報を発信することを目的に、コラムで情報発信をしています。
sacaso保育WEBサイトはこちら