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保育士の給料・年収について|手取りや月収を上げる方法まとめ
保育士の「キャリアアップ・転職」
2021/12/10

保育士の給料・年収について|手取りや月収を上げる方法まとめ

 

少子化対策が喫緊の問題とされる昨今、十分な保育士数の確保とその待遇改善も必要とされています。

 

本コラムでは保育士の給料・年収についての 2021 年度最新データと、収入アップの方法について解説します。

 

 

 

最新の保育士の給料はどれくらい?

 

保育士の給料は国策による方針もあり、直近 5 年間のデータを見るとわずかずつではありますが増加し続けています。

 

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査について、2021 年 11 月時点での最新版である令和 2 年の統計調査をみてみましょう。

 

それによると、保育士の全国平均における年齢は 37.6 歳、勤続年数は 7.7 年、きまって支給する現金給与額は 24 万 9,800 円、年間賞与その他特別給与額は 74 万 7,400 円となっています。

 

したがって年収としては 375 万円弱であることがわかります。

 

ただしここ数年来のデータが示すように保育士の待遇改善が進んでおり、特に 7 年以上の経験を持つ中堅層には役職とともに月額 4 万円以上の手当てが付くなど、キャリアによる年収アッ プ制度のさらなる充実が期待されるといえるでしょう。

 

 

 ※出典:厚生労働省.「賃金構造基本統計調査|令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者職種」  

 

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152197&tclass4val=0

(2021-11-20).

 

 ※出典:厚生労働省.「保育士の現状と主な取組|保育の現場・職業の魅力向上 検討会(第6回)参考資料1」 

 

https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf

(2021-11-20).

 

 

 

保育士によって給料の違いはあるの?

 

次に保育士による給料の違いについて概観しましょう。

 

大きく分けて以下の 4 点において差が発生します。

 

 

1. 勤続年数別

 

保育士も会社員と同様に、勤続年数によって給料が増えていくのが一般的です。

 

例えば女性保育士における平均年収は新卒年齢の 20~24 歳では約 300 万円、30 代で360~370万円前後、40代で400万円弱となり50 代でピークの430万円前後になるという数値が示され ています。

 

 

2. 役職別

 

保育士にも役職があり、職務分野別リーダー専門リーダー副主任保育士主任保育士施設長などの区分が設けられています。

 

一般企業においても役職に就くと役職手当が支給されるように、保育士にもそれぞれの職位に応じた手当てがあります。

 

 

3. 都道府県別

 

これも多くの業種で同様ですが、各都道府県によっての賃金差異は保育士の給料体系にも例外ではありません。

 

厚生労働省による令和 2 年の賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は栃木県の約435万円がトップとなっていますが、第 5 位の京都府とは約 35 万円の差が出ています。

 

 

4.公私立別

 

保育園にも公立と私立とがあり、一般の保育士では年収に大きな差はありません。 しかしリーダーや主任などの役職者となると、公立の方がより高い年収を得られる傾向が見受 けられます。

 

役が進級するほどにその差は大きくなり、施設長に至っては年収に 80 万円程度の開きが出る場合があるでしょう。

 

 

 ※出典:厚生労働省.「賃金構造基本統計調査|令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」  

 

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152197&tclass4val=0

(2021-11-20).

 

 ※出典:厚生労働省.「保育士の現状と主な取組|保育の現場・職業の魅力向上 検討会(第6回)参考資料1」 

 

https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf

(2021-11-20).

 

 

 

保育士の給料を上げるためにすること3選

 

子どもの命を預かるという責任に比して給料の低さが指摘されている保育士ですが、ではどうすれば収入をアップさせられるのでしょうか。

 

セオリーとしての方法 3 選をご紹介します。

 

 

1.勤続年数を重ねる

 

一般企業と同様に、保育士も勤続年数と経験に応じて給料が上がっていきます。

 

当然ながら長く勤めれば勤めるほどに収入がアップしますが、保育士の平均勤続年数は7.7年 と短く、永年勤続のベテラン層は貴重な人材であるといえるでしょう。

 

ただし現状では 60 歳の定年あるいは役職定年をピークとして、それ以降の継続雇用では収入がダウンする点も会社員と同様です。

 

 

2.役職に就く

 

保育士にも役職があり、それぞれに応じた役職手当が支給されます。

 

国が定める処遇改善等加算Ⅱによると、勤続 3 年以上の職務分野別リーダーには月額 5,000 円 以上、勤続7年以上を目安とした副主任保育士・専門リーダーには 4 万円が支給されることに なっています。

 

これらの規定は施設の規模や職員数によって変動しますが、いずれも支給要件が緩和・改善されているため、より保育士としてのキャリアを尊重する傾向が強まっているといえるでしょう。

 

 

3.勤務する自治体を変える

 

各都道府県によって保育士の平均年収が異なるのは先述したとおりですが、より高い給与の治体で勤務するのも一つの手段です。

 

引越しや家族の転勤、結婚などライフステージによる移転の機会が想定される場合もあるため、選択肢としてリサーチしておくのもよいでしょう。

 

あるいは越境での通勤が可能なケースなども考えられ、生活・通勤圏内での保育士の給与差を調べるのも有効です。

 

 ※出典:内閣府.「令和 2 年度における処遇改善等加算の運用の改善|資料 2-4」 

 

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/setsumeikai/r020221/pdf/s2-4.pdf

(2021-11-20).

 

 

 

 

まとめ

 

専門的かつ責任重大な職務である保育士。その社会的な重要性から、待遇改善と人材確保が積極的に推し進められています。

 

勤務地や施設によって給料に差が出る場合も多いため、自身のキャリア形成を含めて十分な比較調査を行いましょう。