保育士不足や保育施設不足による問題で注目されるようになっている、「チャイルドマインダー」はご存知でしょうか?
今後より注目されるであろう「チャイルドマインダー」について、どのような資格なのか、保育士とはなにが違うのかを含めてご紹介します。
チャイルドマインダーとは
チャイルドマインダーとは英国発祥の100年近く前から存在する、家庭的少人数保育のスペシャリストの事です。
1〜4名の少人数の保育を行います。
英国では家庭的保育のスペシャリストとして「国家職業資格」の認定を受けています。
最近では日本でも注目を集めており、チャイルドマインダーの資格を積極的に取得し、お仕事に役立てている方も増えております。
日本でも安全で質の高い保育を求めている親御さんも多くなっており、今後より注目が集まる可能性があります。
保育士との違い
保育に携わるお仕事には、保育士やベビーシッターなどさまざまな職業があります。
チャイルドマインダーと保育士の違いとしては、保育士は国家資格であるのに対し、チャイルドマインダーは民間資格です。
また大きな違いとしては、少人数保育をチャイルドマインダーでは行うのに対して、保育士は集団保育が基本になります。
ベビーシッターとの違い
保育の必要な家庭に派遣されて働くベビーシッターは不特定多数の子どもが対象ですが、
それに対してチャイルドマインダーは、個別に契約して自宅を訪問したり、自宅で開業して行うため、特定の子どもが対象になります。
チャイルドマインダーになるにはどうしたらいい?
保育士は学校に行って資格を取るということは一般的に認知されていますが、チャイルドマインダーになる方法はまだまだ知られていません。
チャイルドマインダーになる方法をご紹介します。
資格が必要
チャイルドマインダーになるには資格が必要です。
チャイルドマインダーの資格を取るには専門の学校に通ったり、学歴は必要ありません。
チャイルドマインダー資格が取得できる通信講座等を受け、検定や認定試験に合格することでチャイルドマインダーの資格を取得できます。
この検定試験の合格率は低い講座でも70%以上とかなり高くなっています。
資格取得の費用
チャイルドマインダーの講座は安いところで10万円程度から受講が可能です。
高額な講座では40万程度の物もあり、講座の内容や運営元によって差があります。
金額だけではなく、内容等もしっかり確認することが必要です。
代表的な講座としては「NCMA,japan」「ヒューマンアカデミー」「チャイルドマインダージャパン」が運営している講座があります。
チャイルドマインダーを取得するメリット2つ
① 少人数保育の知識が身につく
少人数で保育を提供するチャイルドマインダーは、一人一人をじっくり見ることができます。
一人一人としっかり向き合ってきめ細かい保育をしたいと考える方には向いていると言えます。
またそういった保育を提供するスペシャリストがチャイルドマインダーなので、資格取得中も一人一人としっかり向き合う保育の方法も学べます。
② 働き方の選べる幅が増える
チャイルドマインダーは保育園や託児所などで働く方ももちろん生かせる資格ですが、自ら保育施設を開業したり、自宅で開業することも可能です。
自らの働き方の選択肢を増やせるというのは大きなメリットです。
チャイルドマインダーが就職に有利というわけではない
就職の際に有利に働く資格というものは世の中に数々存在しますが、チャイルドマインダーの資格はそれらとは少し違います。
そのため漠然と取得しておこうや持っておいたらなにかに役立つかも?という方にはおすすめできません。
しっかりと資格を取得してどのような働き方をしたいのかを明確にしておく必要があります。
チャイルドマインダーの役割・将来性
近年日本では保育園不足が問題となっており、預けたくても子供を預けられない親御さんも増えています。
その一方子供には安全はもちろんのこと、質の高い、きめ細かい保育を求める方も多くなってきています。
そのニーズどちらにも答えることができるのがチャイルドマインダーです。
保育士の資格を持たなくても、知識が豊富にあり、責任をもって子供を見ることができるため、よりチャイルドマインダーのニーズが今後高まると考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
保育士の人材不足の問題はなかなか解決の道には進んでおらず、その中で保育の質はどんどん高いものが求められるようになってきています。
その解決方法の一つとして「チャイルドマインダー」は今後さらに注目されることが予想されます。
現在保育士として働く方や今後保育の業界に興味をお持ちの方は、「チャイルドマインダー」の資格取得を検討してみるのも良いかもしれません。