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保育園で働く看護師の仕事内容とは?メリットや働き方について
保育士の「キャリアアップ・転職」
2022/2/24

保育園で働く看護師の仕事内容とは?メリットや働き方について

乳児(0歳児)を預かる保育園は、施設形態によって看護師の設置が義務付けられる場合があります。

また、設置義務のない園でもできるだけ看護師を配置するよう厚労省が推進していることもあり、保育園での看護師需要は年々高まっているのです。

今回はそんな保育園看護師の仕事内容や働くメリット、どんな人が向いてるかについてご紹介します。

保育園看護師の仕事内容

保育園看護師の仕事内容

「看護師が保育園で働く」ということに具体的なイメージが湧かない方もいるでしょう。

保育園看護師の仕事内容は園によって様々ですが、その中でも代表的な業務をいくつかご紹介します。

子どもたちの健康管理

保育園で行う看護師業務は、園児の健康管理に関するものが主な仕事です。大人の患者以上に子どもの様子をよく観察し、注意深く業務を行う必要があります。

保育園での具体的な看護業務は以下になります。

  • 検温による乳幼児の体調管理
  • ケガをしてしまった園児への応急処置
  • アレルギー持ちの子どもへのケアや投薬
  • 保育園で行う身体測定や健康診断、歯科検診の補助
  • 職員の健康管理
  • 手洗い・うがいなどの衛生指導
  • 保健指導や行事の告知を行う「保健だより」の作成

あくまで看護師ですので、診断などの医療行為を行うことはありません。

子どもたちの日々の健康状態をチェックし、衛生面の指導等を行うことが保育園看護師の主な業務です。

保護者とのコミュニケーションや相談対応

保護者は子どもが病気になったときはもちろん、成長段階の子どもの発達に不安に感じるケースも少なくありません。

そんな時に医療の専門家である看護師が身近にいるととても心強いですよね。

子どもの健康に関する悩みや相談に応じ、健やかな育成の手助けを行うことも看護師の大切な仕事です。

保育士の補助をはじめとする保育業務

勤務する園によっては看護業務だけでなく、保育士のサポートも行います。

保育園の生活ではお散歩や外遊びなど、子どもたちと一緒に遊びに参加することもあるでしょう。これらは一見看護業務とは無関係に思えますが、長い目で見れば子どもひとり一人の健康を守ることに繋がります。

特例により保育士としてカウントされる場合も

保育所で働く保健師又は看護師には下記のような特例があり、1人に限っては看護師であっても保育士としてカウントすることができます。

乳児4人以上を入所させる保育所に係る保育士の数の算定については、当分の間、当該保育所に勤務する保健師又は看護師を、1人に限って、保育士とみなすことができる

参考:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(省令)

従来は保健師又は看護師のみがこの特例の対象者でしたが、規制緩和により看護師確保の困難と保育人材の不足から准看護師も保育士定数の算定に含まれることとなりました。

これまで保育の経験がない看護師が保育業務を行うのは不安があるかもしれませんが、基本的には補助業務や雑務を手伝う程度が大半ですので安心してください。

しかし、保育士不足の園では保育業務ばかりを任されたり、0歳児クラスの担任となってしまうことも。

転職の際は「どんな仕事を任されるのか」「保育園がどういう状況なのか」を事前にしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。

看護師が保育園で働くメリット

看護師が保育園で働くメリット

保育園での看護師業務が医療機関と大きく違うのは、子どもの成長を近くで感じられることでしょう。その他にも看護師が保育園で働く上でのメリットが多々あります。

専門知識を活かして園児の成長をサポートできる

保育園での仕事は、子どもたちと触れ合いながら働くことができるので、子どもが好きな人は医療機関とは違ったやりがいを感じることができます。

保育園では、看護師は基本的に1人で業務を行うため責任がありますが、工夫次第で子どもの健康に大きく貢献することができます

例えばポスターの貼り方によって手洗いやうがいの意識を向上できたり、子どもに食生活を意識させたりできるでしょう。保育士に対しても、看護師としての知識があるからこそ健康に関する確かなアドバイスができます。

カレンダー通りに休めて残業も少ない

病棟では夜勤や残業、そしてイレギュラーな勤務が多く、休みが取りづらいのに対して、保育園は勤務時間が明確で休みを取りやすいというメリットがあります。

カレンダー通りの土日休みや冬季・夏季休暇が取れるところも多いので、家族やプライベートでの時間をしっかりと取れるのが大きな魅力です。

また、保育園で働く看護師は園児のけがや病気といったトラブルがない限り、そこまで忙しくはなりません。

病院勤務と比較して勤務体制が安定しているため、仕事と家庭を両立したいと考えている人にはおすすめです。

医療行為を行わない

保育園では医療行為を行うことはありませんので、採血などの医療行為があまり得意ではない看護師にとってはメリットとなるでしょう。

もちろん緊急時の対応や応急処置は必要ですが、急なトラブルがない限りは病院勤務時より精神的な負担も少ないのではないでしょうか。

ただし、医療行為がないことによる物足りなさや看護師としてのやりがいを感じにくい人もいるかもしれません。

保育園看護師の給料相場

私立 公立
常勤 非常勤 常勤 非常勤
看護師 340,142円 248,833円 396,931円 208,389円
保育士 301,823円 187,816円 303,113円 162,859円

参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>
※ボーナス含む給与月額

夜勤や残業が少ない分、やはり病院勤務時よりも給料は下がってしまいます。

厚労省調査による保育所職員の給与月額では、保育士よりも看護師の方が少し高いようです。ただし、基本的にはそこまで大きな差はないと考えておいた方が良いでしょう。

病院勤務と比べると給料は低くなりますが、夜勤・残業がなく休みもしっかりととれるので、とても働きやすくなります。

また、病院だと正看護師・准看護師で給料やできることに差が出てきますが、保育園で働くうえではほとんど同じ条件となります。

もちろん「正看護師のみ」という求人も少なくありませんが、准看護師だからといって給与がかなり低くなる、ということがない点は安心です

保育園で看護師として働くために必要な資格や知識

保育園で看護師として働くために必要な資格や知識

保育園の看護師として働く場合、保育士や幼稚園教諭といった資格は別途必要ありません。

医療行為は行わないため「准看護師でも可」という施設も複数あります。

「小児科経験あり」「保育・育児の経験」があれば就職の際に有利になりますが、必須というわけではありません。しかし、子どもを相手にする仕事となるため相応の知識は必要となってきます。

保育園看護師として働くうえで勉強しておいた方が良い知識としては以下のようなものがあります。

小児医療の知識

保育園で預かる子どもの年齢は0~6歳になります。病気の知識はもちろん、コミュニケーションの取り方も重要になってくるため、小児医療の経験がある方は重宝されます

子どもの病気は大人とは様々な点で違いがあります。特に乳幼児などはどこを痛めているのかも分かりづらいため、日頃から観察しておくことが大切です。

年齢によってかかりやすい病気も異なり、症状の進行も早いため、いざという時に迅速に対応できるようしっかりと勉強しておきましょう。

感染症対策や食事、アレルギーの知識

保育園は集団生活なので、感染症の発生に最新の注意を払わなければいけません。発症状況の確認や予防など、乳幼児期に多い疾患の把握と保育士への注意啓発を行います。

また、食事による事故も少なくありません。アレルギーや誤飲など命に関わる状態に発展する危険性もあるため、食事・アレルギーについてはしっかりと調べておきましょう。

厚労省により各種ガイドラインが作成されているため、目を通しておくことをおすすめします。

厚生労働省 保育関係(ガイドライン等) | 一般社団法人 全国保育園保健師看護師連絡会

保育の現場で役立つスキルや特技

保育園での看護師業務では保育士のサポートも行うことから、絵本の読み聞かせや工作、ピアノ、リトミックなどを身につけておくと、さらに仕事を進めやすくなります。これは子どもとの信頼関係を作るために大事なスキルなので、保育士からも教わるなどして積極的に取り組むといいでしょう。

また、保育園では家庭での子育ての経験も活かすことができます。看護師の資格を持ち、なおかつ子育て経験があればさらに望ましいです。

保育園は看護師の知識と経験が活かせる職場

保育園は看護師の知識と経験が活かせる職場

保育園に勤務する看護師は、医療機関と働き方は異なりますが、看護師資格を活かしながら保育についても学ぶことができる職場です。

子どもたちの笑顔に囲まれて、子どもの成長を近くで感じてみてはいかがでしょうか。転職を考えている人は、保育園への転職を選択肢のひとつとして考えてみましょう。

保育園の看護師は各施設1~2名ほど。募集枠が少なく競争率が高くなるため、気になる求人があれば早めに応募しておきましょう。

ただし、給与が低すぎる、看護師なのに保育業務ばかり任されるといった保育園もありますので、求人探しには注意が必要です。

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